上海で引っ越してきた
この部屋は
ベッドがロフトになっていて
毎晩電気を真っ暗に消してから階段を上って
毎朝ずっこけそうになりながら階段を降りる
IKEAで慌てて買ってきた白いベッドカヴァーも
引き出しに入れるものがないサイドチェストも
眠る前にはちょっとだけ明るすぎるライトも
青いはなのにおいのするキャンドルも
すぐ手の届きそうな天井も
もぐったときのひんやりしたマットの感覚も
何もかも
割と気に入っているけれど
こっちにきて
何度かわたしは
ソファーで眠る
一人にはちょびっとだけ広めのそのベッドに
一人にはちょびっとだけ冷たいそのベッドに
もぐりこむのがさびしい夜
わたしは
いつものように階段をのぼったあとに
かけぶとんを
ずるずるひきずりながら
もうちど階段を降りて
ソファーに横になる。
疲れているから眠ってしまったという
そういうのとは違って
今日は
一人で寝たくないなって
なんとなくそうおもったときに
ソファーでふとんにくるまって
ちいさくなって眠ると
ちょっとだけ
さびしくなくなる気がするのだ。