shanhaiに来て
目を奪われるほどの鮮やかな風景には
まだ出会っていないけれど
ほこりまみれの町を出勤途中
汚いビルの合間にふと
見あげた空は
確かな
ブルー。
この町に青い空なんていうものは
存在しないと勝手に思い込んでいたから
いかに自分が普段
うつむいて歩いていたかに気づいた。
今日は春なんてすっとばしてもう
初夏の匂いがした。
毎日毎日
考えすぎて行き詰って
リミッターが外れたあとは麻痺
惨めや恐怖といった感覚を
歯止めが利かないくらいに抱えながら
延々と回り続ける環の中に
閉じ込められた
季節はものすごいスピードで
移り変わってるよ。
明日には
真夏がやってくるかもしれない
置いてかれちゃうよー、
軌道修正の準備はいい?