外国での暮らし 経験

L’aube de shanghai

07/02/2007

ひっきりなしに鳴り響く
工事の音にももう慣れた気でいたこの町

 

時刻は夜も明けやらぬ4時半
昨日の夜みたDVDが恐くて口の中がカラッカラに乾いてそして
また命や愛について深く考えさせられてしまって
疲れて10時すぎた頃に眠ったのだ

ついこの間この町で初めて月に出会ってから今朝
夜が明ける瞬間に立ち会う

 

すると
起きている間中ずっと耳の奥を叩いていたはずの工事の音が
止んでいた

 

朝は神聖で
道路を走る車の騒音と
鳥がさえずり始めるその音と
来いブルーからすこしづつ橙に光帯びるその音が
汚いこの町を
ゆっくりと目覚めさせる

 

身体の調子がずっと良くならずに
眠れない夜が続く
これといってひどい症状でもなく慢性的に
だるくさせるのは
この気候のせいなのか汚い空気のせいなのか
口にするもの肌に触れるもの見るもの聞くもの
全てのせいなのか

それでも
いつもとは少し違った朝が見られたことと
どこかでみたことのある風景

 

この町でわたしは色覚障害
極端に低い彩度は何かほかの感覚まで奪い去るようで
そして
この町が
いつか
いつか美しいという概念を
長年をかけてでもいい
もうすこし目を覚まし
大事なことに気づく時が

来るといい

 

そんな風に願った夜明け

 

梅雨の合間の青空は
空はまだちゃんと自然の色をしている

雲が右の青から左の桃色に流れてゆく

 

わたしたちが
守ってゆかなければいけないものが

 

山ほどある。

 

 

5時まで。

あと数分だけ

 

バルコニーで空を眺めよう。

 

 

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