経験

ドライブ

08/06/2007

陸の真ん中から
ひたすらまっすぐな道を海のほうに向かう

晴れたその空に道案内してもらうように
ずっとずっとまっすぐに

 

流れるコマをうしろにうしろに繰り返し見送って
大きな川を何本も渡って
橋の両側に並ぶ電灯に気をとられて

汗ばむくらいに天気がよければ
窓をあけて

進むネイビーの塊
ちいさな世界を
小気味いいスピードでひたすらぬけてゆく塊

目的地は海のほう
海なんてみえなくたって
とにかく海のほう

風と青色に導かれて進む
毎回持っていくCDは同じ
何度同じ道をすすんでも
その風景と温度とにおいに似合う音は決まっているから

高速どうろの上を滑ったり
のんびり田舎道を歩いたり

ただ移り行く風景を仰いで
ただ恋人の顔を思い浮かべて

走る
走る

 

助手席には
いつでもコンタックスの一眼レフが二台

 

走る走る
朝早く
たまに日の出とおなじくらいに出発をして

 

目的地は海のほう
海なんてみえなくたって
とにかく海のほう

 

はしる、はしる

ドライブの記憶

 

 

 

 

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