港で行き交う人々をぼんやり眺めながら
帰る人々旅立つ人々と帰りそして旅立つ自分はどこへ
たまに眼を閉じて思い浮かべるあなたの顔
毎日半日分いつでもせっせか追いかけていたのから
一気に飛び越えて、半日分あなたの先へ
くるくる回り続ける地球の上で
いつまでもそうしてかわりばんこで鬼ごっこ
すぐそこに声は届いて画面の向こうでいつも通り
笑ったり悲しんだりしてみせるあなたの頬に
いますぐ触れられそうなのに
迎える人々送る人々迎えそして送る自分は
たまに眼を閉じて思い浮かべるあなたの瞳
いつまでもいつまでもそうしてあなたを感じていたい
お日様とお月様のように決して触れることはなくとも
照らし合うふたりでありたい
わたしが月のように穏やかでいられれば
あなたは太陽のように朗らかに
あなたが月のように静かに頷けば
わたしは太陽のように強くいられる
いつの日か時間軸をぱっと三段抜かしして
この腕であなたを抱きしめられる日を夢見て
たまに眼を閉じて思い浮かべるあなたの温度は
何よりも愛おしいたからもの
くたくたにしおれた花と手作りのチョコレートと共に
到着ゲートで私の名を呼んでくれたあの日
どしゃぶりの雨のなか手をつないで
呆れ笑ってしまうくらい何度もお別れの言葉を投げかけ
私を残していったあの日
眼を閉じてあなたをじっと感じながらわたしはひとり
3度目のケネディ空港をいまから旅立つ
空港は切ないけれど暖かい
もうひとりの場所ではなくなって
わたしたちを結び、紐解く唯一の場所
次はどの空港であなたを抱きしめられるのか
楽しみにしてる