しぜん

虹の橋

01/08/2008

旅立つ前はいつも同じ。
これからも、いつまでも。
私の帰ってくるその場所に、
あなたがいてくれますように。

 

そう旅立つ前はいつも同じ
時空と時空の狭間の点の上に
ぽっかりとした穴の中に
ゼロ地点の無に立ち返る

 

あなたの声がよく聞こえる
心一杯に響かせて

 

旅立つとき否応なくついて回る感傷も
期待と不安に胸をかき回されるのも
不思議なくらいに神聖な静けさも
未知の世界への刺激と憧憬の嵐にも

もう飽き飽きするほどに
くりかえしてつまらない。

 

 

あなたの美しい歌声が響く
雪の匂い軽やかにキッチンを通り抜けた覚え

時は確実に前にだけ進んで
もう戻る事はない

 

わたしのへたくそな歌声が追う
手書きの歌詞を握りしめて追う
冷たい冬の空気だけが持つ美しさ

 

巻き戻して巻き戻して
いつまでも糸を辿っては再生して

 

一生こうしていられるように

 

ハワイからの教えは虹の出る方向へ
それならば虹を追って
いつまでも

目的地に着いたらば
そこからえいっと虹をかけるから
そうふわーっと
虹がかかったならば
目印ができて怖くないでしょう
どこまでも

 

希望としては
わたしの大好きな季節まっしろな
雪がはらりはらり落ちる隙間にみえる虹
少しずるい魔法が使えたなら
別に雨上がりじゃなくても

 

これからも、いつまでも。

行く先に虹がかかっていますよう

 

これからも、いつまでも。
わたしの帰ってくる場所に、
あなたがいてくれますように。

 

これからも、いつまでも。
いつまでも。

どこまでも。

美しい虹の橋をかけられますように。

 

わたしとあなたがつながっていますように。

 

 

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