愛の言葉の、 しっぽの先

02/08/2008

 

次第に心がクリアになって
物事がそれはそれは
透き通って見える

 

もう一度
またもう一度と
起きた出来事から己を振り返って
省みる時間が何度も訪れて

そうして見えてくる事がある

 

 

悲しい出来事というのは確かに
何もかもを見失い
絶望感の淵で立ってもいられない程の痛みに
耐えなければいけないかもしれません

それでも
そこをもう一つ超えた次元のところには
やはりただ透き通った美しい世界が広がっているから

 

そうするとまた
恐怖とか絶望から解き放たれて
ただそこにあるものを受け入れられるようになる

 

何かの教科書通りの言葉のようになったけど
ゆっくり
本当にそうやって心が育ってゆくのを感じ取れるのです

 

 

遠く離れた恋人は
わざわざニューヨークまで
私に別れを告げに来たのではなくおそらく
たくさんの罪悪感とともにやってきてそして
真実を確かめにきてそして懺悔をするとともに
わたしに感謝の言葉を述べにきた

 

 

 

ふたりがふたりともめいっぱいに振り回された恋は
結局一旦終止符を打つとともに
ちゃんとお互いが前に進む事を約束

 

綺麗ごとを並べ立てただけのような連続だったけど
それでも十分実際に美しかったと思うから

 

 

 

上海で出会って
ありがちな英会話のレッスンみたいに始まった恋は
季節をまたいでいつしか
泣きながら喧嘩できる位にはなって
彼はわたしのことを今やっと少しだけ理解し始めたようだった

 

わたしは彼の気持がとてもよくわかっていたので
いつでも何もいわなかった

それはわたしが辿って来た道なだけであって
弱いことも迷う事もヒトを傷つける事も何もかも
今まで数えきれないほどの失敗を繰り返した結果であって
最後まで私は何も言わなかった
あなたはある種の感情に支配された瞬間
ぎゅっと目を固くつむる癖があることを知った
その裏側にはとても想像したくないことが詰まっていそうで
美しいあなたの目はいつでも悲しそうだったから

 

 

 

 

あーだの、こーだのいいながら
結局私の元を去った彼だったけど
最後の最後に私はいままでに一度もそれを
彼の口から聞いた事のないそれを
聞かされることになります

 

今まで長い事探していた穴にぴったりの答えが
次々に現れてわたしを助けてくれる

ニューヨークという町にも多いに救ってもらいながら

おかげでまたひとつまたひとつと
必要なことが淘汰されて
混じりけのない姿に変わってゆく

 

 

進んでゆく道はどちらに伸びていようとも
それはそれは背筋がぞくっとするほどに

美しいのだろうと確信する

 

 

どこにでも転がっているけれど
とても深く意味が詰まって
意外にも軽々しく口にされたことはなかったそれ。

 

あなたがくれた沢山の愛の言葉の、

しっぽの先に。

 

“I love you, Mai.”

 

 

 

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