すきなもの 外国での暮らし

遅れて恋に落ちる

03/21/2008

 

朝地下鉄の駅から外へぴょこっと顔をだすと
そこにはびゅんと肌に当たる北風と
高くどこまでも続いてゆく青空
汚いマンハッタンの街角を包込むそれは
奇跡みたいな
優しさで

 

陽が傾きぼんやり薄暗い中1日を満喫しおわったら
来た通りに地下鉄に乗り込みそして外へよっこら顔をだすと
そこにはもう一足早い太陽は居なくなって代わりに
ぐっと深い深い藍色が充満して
もっと汚いブルックリンの街角を包込むそれは
それはまるごと私をさらって
月の上までお届け

 

 

 

しつこいようだけれど
ニューヨークに興味をもったことなど
うまれてこのかた一度もなかったわたし
ふらりふらり流されて辿り着いたその場所は
なるほど皆が口を揃えて言うように
結局のところ

面白い

場所だったのだ

 

今日は初めて私の口からはっきりとその言葉が出て
意地を張り続けてきた好きな男の子に
遂にぽろり気持を打ち明けてしまった時のように
台本も何も用意してこなかったわたしのその言葉はいかにも月並みで
ほんの少しのひねりもなくて本当に残念

 

ただひとついえることは
まっすぐに
あふれる想いで私の瞳はきっと
うるうるしていたに違いないのだけれど。

 

 

 

「大好きですね、ニューヨークが。」

 

嗚呼、遂にそんな言葉を口にしてしまった。

 

そんなわけはなかったはずなのに。

 

 

 

 

 

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