さっきまで居たのは雪がしんしんと降る
真っ暗なマンハッタンのロウワーイーストだった
ふと気づくとタイムトリップして今見えるのは
夕暮れに陽が二つの色にわかれはじめて沈む
小牧の小松寺
目の前に広がるものは
もしかすると別のセカイなのかどうか知らないけれど
開いた心に響く美しさがぐっと深くそして同じ種類だった
横に並んで笑うは瓦屋根の古い家々
名鉄の電車に沿って細い用水路が流れる
雪の降きこむ地下鉄で聞いたジャズは
夏を待ちきれない虫達の泣き声に代わり
なんて
セカイは美しいだろうと歌いながらくるりとステップを踏むのは
場所なんて関係なく生き続けるだろう証
あったかい窓からの光を見つけて小走りで家路について
ただいま!と2回くらい叫ぶ暖かさよ
越える
越えられなかった何かを確実に
越えてゆく
ずしり重厚な扉の鍵が
押しても引いても開くはずのなかった扉のまえで
わたしはずっと座ったり本を読んだり
たまに電話したりしながら開くのを待っていた
それがほんのふとした瞬間に
カチャンと軽薄すぎる音をかすかに聞いて
まさかとおもってもたれると
開いているのだ
この手で扉の向こう側へ。
次のステージへ。
またひとつ。
前へ。
越えてゆく。
次々に。
余すこと無く日々を堪能できれば
どこでだって。
beautiful and perfect and きらきらな
新しい毎日へ。