雨。
雨。
雨。
時々走っていたhomeの遊歩道を思い出す。
月、 月、 月。
移り変わるフイルムのコマのようにカタカタ音をたてて走る
記憶の断片の数々は、毎日どんな時であろうが私の身体の中にあった。
雨、 雨、 雨、
洗いながれる、消えてゆく。
今この場所に、生きてゆくという覚悟のようなものは、
次々とやってくる日々に緩やかに融けゆく
異なる時空を泳いでいた線と線は、どこかで重複していて
さっきまであっち側にいたのに次の瞬間はこっちにいたりと
まだまだ行ったり来たりしてばかりいた。
きっと何処かに居る限り、何処かを想うのは永遠に続くような気がするのだ。
過去を振り返ることや故郷を思うその糸の先が、ゆっくりと
今この場所を上手に探し当て、
そう、繋がってゆく。
潔く、今この目の前にあることを純粋に愛してゆくこと、
当たり前そうで、
なかなか難しいことができるようになってゆく。
実際にこの身が移って3ヶ月目、ようやく彷徨う魂が追いついて、
時間差でこの身体へ収まった今回、そして始まる新しい日々。
幾度となく。
始まる今日という日。
土砂降りの雨のした、
踊りながら家路につく。
愛おしい日々、今日は稀にみる、集中豪雨、
天気予報は向こう3日
雨、
雨、
雨。
時どき思い出すフウケイは、
もっと時々の時どきへ遠ざかってゆくだろう。
確かにここに在る時を、抱きしめることに、
忙しくなるから。
過去を恨むことにも、未来を怖れることにも。
意味はない。
雨上がりには、
キラキラが舞い戻る。
I…. let you go.
in the rain.