ひとりごと 外国での暮らし

夏、終わり

08/22/2009

正直に言ってしまえば、うしろめたいこともまだ山ほどで、
正直に感じてしまえば、そうあらわになってしまう奥底のこころ
怖くてずるさを隠して何も知らぬふりをして
私にはうまれたときからきっと大きな穴があいていて
それをいまだに埋められずにいる
秋の風は全部答えをしっている。

 

夕立はもの凄い音と光と勢いとスピードで街中の熱を奪い去った
風は吹き抜けて夏は飛んだ
吐き気のするような蒸し暑さは
日本にいた時は夏の証のようなもので当たり前に愛おしんだのに
初めて過ごす新しい場所では
わたしの身体から多くのものを力づくで取り上げていった
わたしたちの口癖は
”誰かがカレンダーから10日間くらい盗んだんじゃないか?”で
駆け足で日は捲れていった

そしてふと
我にかえったとき
ばらばらでちぐはぐで、まとまりのない感じ
一人で静に感じたいのに、帰る場所のない感じ
何か大切なことを、わすれている感じ
どこかに、宝物を隠してしまった感じ

色がぐるりと大きくひっくりかえってうつった日、
全て目のまえにあるそれを、
まだ探し続けている。

よくあることだが、またmessy、
悪くない切なさは、この季節の特権、
懐かしく触れる。
時の渓谷に静に深く身を沈ませる。
次の階段を見せようとしてくる。
さしびさは辛いばかりではなく、
今も美しい。

 

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