恋する死に際

11/05/2010

誰かの肌にふれた夢のような夜のことは、

幻だったのかもしれないといつも思う。

 

 

このからだに感触が刻まれているのは、

ほんの一日か二日で、
それ以上経ってしまえば何事もなかったかのように過ぎてゆく。
確かなものなどどこにもない。

そして、そのうちまた幻のような夜に酔いしれて、

浸かって融けて
キスの海に溺れて
消えてなくなるのだ。

そんな風に死ねたら本望だよな。

 

 

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