すきなもの

足を知る 2011元旦

01/09/2011

時間がかかります。
何事も。
それでいいんです。

 

さてさて年末から日本で過ごしているわけですが、あいかわらずの調子で
ちょっと気づいたことがあるんですけど、
わたしとっても”辛気臭い”感じが好きなんですねえ。

だから昨日の夜、外に出て肌を伝うあの冷たい空気の中で、
ものすごい低い場所まで心の塵が下がっていったとき、
とてもじゃないけど陽気とはかけ離れた感覚ですよ。
でも静かで、ああ、これこれ、とその辛気臭い感じがたまらない。

 

さて前置きが長くなりましたが、昨日ビデオ屋で、
うわ、これが私の待っていた映画、とまず最初に手に取った
”胡同の理髪師”。
想像したとおりの辛気臭い空気感と内容と、ストーリーの無いストーリーと、
今の私に完璧の映画でした。

中国の90越えたじいさんのはなしですけど。
とくに事件が起こるわけでもなく、ただただ毎日をていねいに紡いでいく、
それだけのはなしです。
まあ辛気臭中の辛気臭い淡々とした画面と夕方徐々に薄暗くなる部屋の中で、
うわあ、きもちいい~……
わたし、こういうの、好きなんだあ。
意外。

 

 

”足を知る。”

助けてもらいました。
胡同で生きる、出会ったこともないひとりの老人に。

 

2011年。
宇宙の下に生きるものたちすべてが、
静寂に包まれますように。

 

今年も、よろしくお願いします。

 

2011年 元旦
小牧にて

 

 

 

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