外国での暮らし 経験

rainy moon night w/ white dog in red hook

04/13/2011

どれほど惨めで孤独で繰り返し傷ついても、
死んだような感情を抱えてぎりぎりの淵を
ただ生きるしかないことを知っている。

わたしはもう、自分の人生に満足しきったような幻想のなかで
疲れきっていて、いつでも一日の終わりのような気持ちでいた。

厳しく尖った寒さはいつしかようやく丸みを帯びて
そんな優しさを含んだ冷たい風が強く吹き付ける美しい雨月夜
だれかがこうして隣にいてくれるということに
美しい景色と非日常の空間とそしていつもどおり訪れる季節の変わり目に
本当に感謝する。

一生続くかもしれないようなその感傷にある種の美しさを見いだして、
切ない夜も悪くないかもしれないと俯いた。

どれほど惨めで孤独で繰り返し傷ついても、
それでもまだ執拗に、強く美しくありたいと

わたしは願っている。

 

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