雨続きのニューヨーク、てるてる坊主は
土砂降りの日、一生懸命働いている。
土曜の午後に、眠りに落ちて、おかげでやってきた夜は目が冴え冴え
久しぶりに夜明けの瞬間に出くわした
薄暗いなかで 瑞々しい雨間の 寒くもない 暑くもない温度の下
一寸刻みに空は白んでゆき 幽かな鳥の鳴き声が添えられる
その静けさは いつか遥か昔に見聞きしたことのあるような情景でもあり
まだ一度も踏み入れたことのない憧憬そのものでもある
こころの表面がざわざわ波うち始めるときは
目を閉じて すぐにその暗い深海の底まで降りて
そうして静けさを取り戻す
雨上がりの早朝のような
澄んで粛然とした
透明なひとでありたいと思いながら。