先人が皆口を揃えて言うように
ひとは、うそいつわりなく 独りだなあと 思う。
その文字通りの孤独を、文字で表すことは まったく不可能なレベルの、
「ひとり」という概念は
ひとりぼっち と 可愛く彩っても
孤独 と かしこまっても
一人と 数を数えても
どこまでも届かぬもっと深淵な
ひとり
に違いなく
コトバの難しさを痛烈に思い知らされる日々の中
他人とやりとりするのに
コトバを使うしかないニンゲンにとって
与えられたそのコトバという手段は
凶器に姿形を変えるスレスレで
いつでも
いつでも ここに
存在している
ひとは、ひとりだ。
心底、そうおもう。