毎日は そう
同じように繰り返されて行き
”反復”の美しさを迎えている
たとえば 朝4時半に起きて 白湯を飲み
60分の瞑想のあと 香をたいて 30分間 身体を伸ばし
6時を迎えたところで 一日の食事の下ごしらえを始める為に台所に立つ
炊飯器にスイッチを入れて 弁当のおかずが大体揃い始めたころに
誰かが起きた 音がして バスルームのドアがパタンと閉まり
そしてわたしは
7時半ぴったりにパンが焼けてお茶が入るように綿密に逆算して
作業を終わらせる
朝きまって同じ時間に
シャワーを浴びて台所に現れた 恋人を ”おはよう”と 抱きしめることも
毎日 毎日 風景は変わらないのに 愛おしさは日々 日々 募ってゆく
僅かな時間光が差しこむその時を
同じ時間に眺め同じものを食べて笑い
そして 一日が スタートする
たまに寝坊したり 体調を崩したり
いつもと違うものを食べたりして
それでも一日は いつもと変わらずゆっくり静かに開いてゆくのだ
昨日から 珍しく 調子を悪くしたわたしは
日課である大好きなスーパーマーケットに行くことが出来ず パンを切らし
今日は かわりにパンケーキを焼いた
たっぷりのメープルシロップと赤パプリカのジャムをのせて
いつもの新鮮な 台湾産の紅茶をすすりながら
そしてわたしは この時間を なによりも
貴いものだと 感じている
食事を終えるといつも必ず 片付けをしてくれる恋人は
いつもどおり食べ終わった皿を運ぶのだが
今日はその途中 私を後ろから抱きしめて
”happy birthday, Mai” と優しく声をかけた
変化の波に乗りつづける柔軟さと共に
静かに受け入れる反復のなかに宿る精美さと
そして規則的に並んだ整然さに差し込む小さな光の粒
わたしたちはそんな中にいて
小さなことで言い合いをするのはしょっちゅうだけれども
これからも こんなふうに 日々を 重ねていきたい
今日は 特別で そしていつも通りの 朝
通常厳しい寒さを見せる ニューヨークの冬を超したのは
今回で 4回目
今年は 実に 優しく 柔らかく
2月の終わりのある 朝は
まるで日本にいるような
春の気配を感じさせる 爽やかで 暖かな
朝だった
昔あるひとに教わった
自分の産まれた日は 人から何かをしてもらうことを望むのではなく
自らが 周りの人に感謝をする日にしなさいと
世界のあちこちから 送られたメッセージ
この世に生を授けてくれた両親
全ての生きとし生けるもののおかげで
わたしは
ここにいきている
そして側で支えてくれる、一緒にすごしてくれる
恋人へ
こころから ありがとうを
伝えたい
わたしは、今日も、
幸せです。