今日は何ヶ月ぶりかにチャイナタウンへ デートに出かけ
久しぶりのキャナル通りは 変わりなく 中国人と観光客でごった返していて
毎回行くスーパーの片隅にレストランが併設されて 軽く驚いたり
安い野菜や果物を 量り売りで買い漁ったり いつものお茶屋で試飲さしてもらったり
4ヶ月ぶりに来ても やることは 同じ
毎日毎日判で押したように日課を繰り返すことは 何よりの精神安定剤
4時に目を覚まし やかんに火をかけて バスルームに行き
同じチャンネルのラジオをつけて シダ−ウッドの香を焚き
湧いた湯と 水を半々くらいに入れて飲み干し 静かに腰掛けて
夜が明けるのを待つ
徐々に辺りが明るくなって ストレッチをして もう一度同じやかんに火をかけた頃
愛するひとが起きてきて 抱きしめてくれる
毎朝の規則的な連続が 4ヶ月ぶりに同じ場所に戻り
大きく違うこともありながら 同じ時空間にて その違いすら
確認作業をするように ひとつひとつのモノゴトを紐解いてゆく
旅から戻り 忙しい日々がはじまる前の ほんの数日の大切な時間を
このようにていねいにめくることができて ラッキーだった
こちらにいるとあたり前の日常となる世界も 数ヶ月日本で過ごした後だと
嬉しくなることがたくさんある
ニューヨークの空港で迎えてくれたタクシーのおじさんは黒人で
「ねえちゃん中国人?ドラゴンて中国出身かい?それとも日本?」
と久しぶりに話しかけれたときにはもう、
文字通り人種のるつぼであるこの土地に一礼して小躍りしたい気分になり
公と私の境目が 非常に曖昧なこの国で わたしはやっぱり
自由を感じる
日本の徹底的にシステム化された完璧なまでの公式は
目を見張るほど 整列していて
その構造や人々の態度に 確かに感服するけれど
個人的には 中国やアメリカやヨーロッパにおける(他の国は知らない)
秩序のなさすぎるテキトウさが、気楽で自由な気持ちにさせてくれる。
実家ののどかな静けさを数ヶ月通過したのち戻るニューヨークは、
家にいながらも外の騒音が気になるほどけたたましく、
田舎出身の彼はぽつり
「都会はうるさいね」と
田舎出身のわたしにつぶやいた。