ジャパン 経験

彼女は猫を探している

09/03/2012

 

猫が好きになった。

2012年の夏、その1

 

「猫が飼いたくて仕方ない病にかかりました」との返信に、妹曰く、

「その病は末期になると、建物と建物の間に目をやるようになるよ。」とのこと。

 

 

わたしの妹は、大学時代から東京に住みつづけてもう8年とか経っている。

その間何度も彼女の部屋に泊まりにいったけれど、わたしにとっての東京は、

いつまでたっても大都会すぎて、電車に乗る度に頭が混乱しするだけで毎回終わった。

 

唯一、彼女とその恋人の住む千歳烏山は、わたしにとって安心できる”東京”で、

商店街の続く庶民的な下町を歩くと 多少騒がしくても ほっとするきもちがした

ニューヨークはオシャレな街だと勘違いされていることがよくあるけど、

実際は表参道とか、神戸?とかのほうが100倍洗練されている。

妹からのメッセージの続き、
「健康的な小牧もいいけど、東京はださくて悲しい感じがいいよねと思ったよね。
ニューヨークもそうかもね。」
彼女の感じている東京が、わたしの感じているニューヨークと同じ。
街というのは、どこもそれぞれの色が濃く発色していて、
おもしろいものだ。
彼女は猫を、探している。
東京のちょっと悲しい感じの、所狭しと並んだ低い建物のあいだの、
隙間を今日もちらちら見ながら、パチンコやの隣の恋人と住む
アパートに、コンビニの袋をぶら下げて帰るのだ。

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