パンとかうどんとか、粉ものが続いてしつこいですが、
ホシノのレシピを調整しながら3、4回焼いたあたりで
甘みと塩加減を自分好みに徐々に近づけつつ、
本日お友達におすそわけ
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料理や菓子や、パンを焼くこと
それはそれは なにより楽しい自分自身との対話でもありますが
ときどき誰か他のひとの口に入ったときに
エネルギーごと そのまま 愛情が美味しさという形に変わって
しっかりと 届くことが あります
そんなとき
実にシンプルな ただ一杯のスープでも、
2、3枚のスライスしたパンでも、
この手を通して食べられる姿となった食べ物が
誰かの身体と心に伝わると、
それはそのまま、
この身に100倍の感動として返って来るので
その予想もしていなかったご褒美に
ああ、ただただ料理を続けてよかった、と
心の底からおもうのでした。
このパンは、何の変哲もトリックもない、
粉と水とコウボと塩と、そして隠し味の甘酒を入れただけのパンなのですが
お友達は
”こんなおいしいパン食べたことないってぐらいおいしい!”と
メッセージをくれて
”電車にのって買いにいきたいほどだよ” なんて
それがたとえお世辞でも大げさでもなんでも、
誰かが喜んでくれたことが
その人が美味しい気持ちになってくれたことの
おそらく何百倍も
わたしは感動に満たされて
そしてまた
何かを作りたくなります。
趣味として、仕事として、生きるのに必要な生活の一部として、
そして愛する人々とのコミュニケーションとして。
まだまだベストなバランスを見つけることを続けているけれど、
きっとこれからも料理はわたしに
色々なかたちで光を与えてくれることでしょう。
自分の作ったものを誰かが食べることは、
変な話、私自身を丸裸にされるような感覚でもあり、
そういうときは
顔を差し出すアンパンマンの気持ちがよくわかります。
自分が生み出すものはいつだって、
私自身そのものだから。