外国での暮らし 経験

結びのとき

08/24/2013

最後の、ほんともうゴールの紐が見えてるくらい
いちばん最後走り切るときが一番きついよ。

ものごと完結させるのが、

ずっと苦手だったわたし。

 

マラソンはいちばん苦手

トラック5周の1000メートル走を、

他の生徒が終えた頃
いつもまだ1周以上は残っているという

尋常じゃない足のおそさは

わざとやっているように見えるくらい

冗談みたいだった。

 

 

 

今も日常生活で、「走る」ということは
ありえないですね。

あの苦しさだけは、苦手なのです。

 

そして、分厚い本の、95パーセント読んで、

 

最後終わらせられないまま放置したり
学校のコースにて、最終週まで皆勤で通い続けたのに、

いきなり最後のクラスを
なぜか まあいいやと休んだり、

しがちだった。

 

 

さようなら、が、いつも、苦手。

 

お別れは、いつだって、寂しくて、悲しいから、
旅立つまえは、いつも、

 

誰にも気づかれないように、そっと
とびたって、きた。

 

長年お世話になった空間や、

道具ひとつひとつに
わたしのからだの指先の延長のような
エネルギーが宿り、

 

それをひとつひとつ片付けるのは
ほんとうに、気力も体力がいる。

 

一秒一秒が、とても長く感じる、
旅立ちの前。

 

 

会いたいひとが、山ほどいて、
行きたい場所も、山ほどあるはずなのに、

 

やっぱり最後は、

ただ、ただ、静かにしていることしか、
できないな。

 

ちいさな使いかけのキャンドル一個まで、

 

綺麗さっぱり足跡を掃除して

そして
旅立ちたい。

 

それが、

 

この場所で暮らしたことに対する

わたしの大切な、大切なこころを

 

最後
しっかりと清算して
前に進むために
唯一できる、

わたしの敬意の表しかた。

 

 

片付けかたなど、

誰もみてはいない。

 

誰に言われるわけでもなければ、
ルールなどもなく、

 

封の空いたグラノーラを置いて出て行ったって、

誰かが勝手に捨ててくれるんだろうけど、

 

 

ただ、
わたしには、

自分が毎日すごす上で、
なにかを決めて、

 

生きてゆくうえで、

絶対におろそかにはできないことが、

あると、

 

こうして片付けながら噛みしめている。

 

 

 

時間がかかってもいい、

 

ゆっくりでもいいし、

 

ほかのひとより二周遅れてゴールしてもいいから、

 

あとほんのすこし、
どうか、

 

走りきれますように。

 

 

 

 

 

 

2013年の日記より

Néné B.C.

 

 

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