私を支える数々の記憶を
毎晩日替わりで夢に見ながら
朝はやってきて
また陽は落ちて
日々は移ろい行く
いまこの私を支えているのは今数々の記憶
蒸し暑い真夏にべろんべろんに酔っぱらったキスの記憶
知らない町を彷徨い海鮮丼を食べた記憶
音の波の中でゆらり指をくわえた記憶
好きな顔ぶれに囲まれ安心しきった記憶
手を引かれ黙って涙を流した記憶
ほんとか嘘か夢だったか
何億もの記憶に支えられて今日の私が笑う
ほんとか詐欺か確かだったか
何億もの記憶がいつでも網の目のように私の下で
するり片足を突っ込もうものなら
次から次ぎへと夢を見させ
そして明日の私へと押し上げる
小さな新聞の記事を追う
一瞬知らない人が言った言葉を聴く
指に出来たやけどの傷を舐める
冬の星の名前を一つ知る
決まった時間にあなたを想う
10秒のCMに涙を浮かべる
きちんと休む時間を作る
そこに咲く花と向き合う
愚痴を言って言い訳をする
時間をかけて逢いに行く
目の前の人参に集中力を傾ける
きちんと話しをする
毛糸を編んでは解く
未来の私を支えられるのは
今の私だけだから
未来の私にどんな困難が待ち受けていても
ぐっと支えられるように
積み重ね積み重ね小さすぎる出来事を
目の前にある小さすぎる出来事を
積み重ねる毎日
決して急いで無理をすることだけが
方法ではないと頭ではなくやっと
すこしずつわかりかけてから
大切に指折り数えるこの日々を
つまらないものにするくらいなら
何年後かの私が今日この瞬間の記憶に救われるように
そうやって過ごすことを決める
丁寧にこなすこと
ゆっくりでも確実に
ひとつひとつ確かめながらこなすこと
私をとりまく全ての人々が
私の記憶に染み付いて
2本の手が200本で支えてもらう
それはそれは高みでしっかりと立てるようになるから
何でもない情景が
日常は記憶に変わりいつかの私の支えとなる
そのために
ここにある毎日
一粒も無駄なきよう、
今日も曇り空のした自転車で風を切る。
11-30-2007
The way of being Néné B.C.
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