ひとりごと

記憶が支える

02/21/2017

 

私を支える数々の記憶を
毎晩日替わりで夢に見ながら
朝はやってきて
また陽は落ちて
日々は移ろい行く

いまこの私を支えているのは今数々の記憶
蒸し暑い真夏にべろんべろんに酔っぱらったキスの記憶
知らない町を彷徨い海鮮丼を食べた記憶
音の波の中でゆらり指をくわえた記憶
好きな顔ぶれに囲まれ安心しきった記憶
手を引かれ黙って涙を流した記憶

ほんとか嘘か夢だったか
何億もの記憶に支えられて今日の私が笑う
ほんとか詐欺か確かだったか
何億もの記憶がいつでも網の目のように私の下で
するり片足を突っ込もうものなら
次から次ぎへと夢を見させ
そして明日の私へと押し上げる

小さな新聞の記事を追う
一瞬知らない人が言った言葉を聴く
指に出来たやけどの傷を舐める
冬の星の名前を一つ知る
決まった時間にあなたを想う
10秒のCMに涙を浮かべる
きちんと休む時間を作る
そこに咲く花と向き合う
愚痴を言って言い訳をする
時間をかけて逢いに行く
目の前の人参に集中力を傾ける
きちんと話しをする
毛糸を編んでは解く

未来の私を支えられるのは
今の私だけだから
未来の私にどんな困難が待ち受けていても
ぐっと支えられるように
積み重ね積み重ね小さすぎる出来事を
目の前にある小さすぎる出来事を
積み重ねる毎日
決して急いで無理をすることだけが
方法ではないと頭ではなくやっと
すこしずつわかりかけてから
大切に指折り数えるこの日々を
つまらないものにするくらいなら

何年後かの私が今日この瞬間の記憶に救われるように
そうやって過ごすことを決める

丁寧にこなすこと
ゆっくりでも確実に
ひとつひとつ確かめながらこなすこと

私をとりまく全ての人々が
私の記憶に染み付いて
2本の手が200本で支えてもらう
それはそれは高みでしっかりと立てるようになるから

何でもない情景が
日常は記憶に変わりいつかの私の支えとなる

そのために

ここにある毎日
一粒も無駄なきよう、
今日も曇り空のした自転車で風を切る。

 

 

 

11-30-2007
The way of being Néné B.C.

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