子育て

たたかいごっこ

10/09/2017

 

いつか、

たたかいをほうきしたとき

わたしは訊いた

 

 

「愛は、

戦うことをしないよね?」

 

と。

 

 

たとえば悪魔が

 

 

戦うことを

しかけてきたとしたら

天使は、

どうするの?

 

と。

 

 

「天使だって

戦うよ」

 

と言われて

 

 

わたしには

どうやってそれをやるのかが

 

よく

わからなかった。

 

 

 

傷つけられたときに

同じように傷つけ返すことをしたら

 

 

それは、

愛ではないと

 

そうおもったから

 

 

 

誰も傷つけずに、

 

それでも

戦うの?

 

 

 

正義のために、

戦うこと。

 

 

正しさを手放し

勝ち負けを手放し

 

光のもとで

自由になる

 

 

それで

全てが終わり

ハッピーエンドになれば

 

もちろんだれも

 

戦う必要はないよね

 

 

 

それでも残念ながら

 

そうは

いかない世界に

わたしたちは

生きていて

 

 

 

そのときに

自分がどう

 

悪と

闇と

 

向き合ってゆくのか

 

 

戦わずして

それを収拾することが

 

できるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

3歳の息子が

 

「たたかいごっこ」

をするようになって

 

 

わたしは

「まま、戦いいやだから

違うあそびにしてね」

 

 

と言った。

 

 

むやみやたらと

誰かが傷つけ合うことを

 

笑ってすごせるようには

なってほしくない。

 

クラスの男子全員が

同じ遊びに夢中になっても

 

 

きちんと

目が覚めた状態で

それを見て欲しいと

そう思った。

 

 

 

 

 

今日

あるひとつの事実が

あかるみになって

 

 

わたしは、

戦うことに決める。

 

 

 

 

悪や闇は、

もうまったく怖がる必要がなくなり

 

それを排除する必要も

なくなり

 

それは、

愛すべきひとつの要素でしかなかった。

 

 

 

 

もちろん恨む必要も、

戦う必要も。

 

 

 

弱さは、

 

人を、

傷つける。

 

 

傷つけられた方は、

 

我慢するでもなく

泣き寝入りするでもなく

 

ただ、

しなやかに傷を癒すだけで

本当は、事足りる。

 

 

 

 

しかし、

愛を装ったかたちの

 

エゴが

弱さが

 

 

無差別殺人のように

ひとびとを傷つけてゆくのを前に

 

 

これ以上

傍観しているわけにはいかなくなった。

 

 

 

繰り返されて

初めて

 

 

犠牲者をこれ以上

ひとりも出してはいけないと

そう思った。

 

 

 

以前は、

怒りが湧いた。

 

 

 

なぜ、

それほどまでに

光を忌み嫌うのかと。

 

わたしは何も、していないじゃないかと。

 

 

 

でも今は違う。

 

 

真っ正面から

この胸を刺されたとしても、

一ミリも怒りは感じない。

 

 

もちろん痛みは感じるが、

 

それとこれとは別であり、

相手の弱さに同情することもなければ

もちろん共感することもなければ、

 

慈愛のこころで

包みこもうなどとも思わない。

 

 

 

ただ、

これ以上

そのようなことがあってはいけないと

 

 

無実のひとびとが、

ひかりであるという理由だけで

 

 

 

 

傷つけられるということを

 

わたしは

 

その痛みを知っている限り、

 

そして、それを、対等に防ぐだけの

力を自分がもってこの世に生まれてきているかぎり

 

 

せき止めねばならない。

 

 

 

 

「天使は、戦うの?」

 

とわたしはいつか

訊ねた。

 

 

 

 

 

 

 

その目的の下に

 

真実と愛がある限り

 

それは起こりうるに決まっているということが

今やっとわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

息子を呼び、

手を取り

目を見て言った。

 

 

 

 

「たたかいごっこだよ。

 

みんなが、しあわせになるために

ままは、たたかう。

 

 

てつだってくれるね?」

 

 

 

 

息子は静かに、

うなずいた。

 

 

 

 

 

 

 

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