ほんとうに
ほんとうに
ほんとうにかなしいことが起こって
どうしていいか
ほんとうに
ほんとうに
突然すぎて
ほんとうにわからなくなるときに
たったひとりでいいから
あたまにおもいうかぶ人が
いるということは
とても
すてきなことだね
わたしにも
そういうひとがいてね
まいにち
あたまのなかには
ずっと留守なんだけど
ほんとうに
ほんとうに
ほんとうに
ほんとうに悲しいことが
いちねんか
にねんに一度
起こるときにだけ
その場所を
ふと
さいごに
おもいだすんだ
きょうのあさ
泣きながら
たすけて
たすけて
たすけて
とおもいながら、
そのひとをおもった
長いいちにちが終わるまえ
涙を拭って
抱きしめてくれるひとは
そばにいてくれて
起こったできごとを、ただ
すべて理解してくれるひとがいて
そして
わたしが
さいごに思い出す
そのひとから
ちゃんと、
返事が来ていた
立って、おしっこを練習するか
座っておしっこをするかについて。
ほんとうに
ほんとうに
ほんとうにかなしいことは
たいせつなことを
いつも
おしえてくれるね
トイレの練習のことまで。
たくさん
たくさん
ないたけれど
いまは
かなしみの
意味がわかる
そのなみだには
たくさんのやさしい
やさしい
愛が
めいっぱい
あふれんばかりにふくまれていて
とても
久しぶりに
そのなみだが
舌に届いたときに
わたしの流す、
なみだの味は
なんて
澄みきっているんだろうと
おどろいた
ものだよ
きょうも、
いちにちが
あまおとに包まれて
ちゃんと
やさしくおわる
ことば、すくなに、だれかをおもい、
ことば、すくなに、だれかをあいす、
わたしはなんて豊かで、
そして
しあわせなのかを
めいっぱいあじわった
最上級の、
かなしみにつつまれたいちにち
あいするということは
いついつまでも
なんて
すてきなことだろうとおもう。
それは不変で
そして
わたしには
たくさんの
あいするひとがいることを
おもいだした日。
ねむろう
あしたはきっと
なにかが、
はじまる。
とっくにあたらしくなっていた、
そんなじぶんとともに。
せかいが
めつぼうする日はきっと、
しゅくふくに
包まれていることだろう。
おわりは、
いつだって
はじまりなんだから。
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