真実を
ほんとうのことを
受け入れるということは
とても、酷なことだとおもう。
真実というのは、
現実とは全然違う。
真実というのは、
「ほんとうのこと」だ。
わたしたちは
真実を見るのがいつも怖くて、
そして
それをずっと見ないことに
全力を傾けて、
生きている。
真実を見ることは、
ときに
それ以上酷なことはないくらい
冷たく鋭い
氷のうえを
はだしの足の裏で
感じ抜いていかなければいけないくらい
痛いかもしれないけど
わたしたちを
唯一還るばしょに
戻してくれる
灯りは
それしか
ないのだということ
そこはもう、
信じるとか
信じないとかが存在する世界ではなくて
ただひとつの
目に見えぬ
かたちなき存在
その一点に
真っ直ぐに
自分をつないでゆく。
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