デートのおさそいは、たいてい一週間きったところでやってくる。
いつも、ずっと、そうだった。
それがいつかはとてつもなくいやで、
不安でしかたなくて、
軽くあしらわれているような、気がした。
そう、たとえば直前で、会いたくなくなったら
キャンセルができるように、ぎりぎりにれんらくをしてくるのだろうと。
はるがやってきて、冬の間もずっとそばで芽吹くのをまっていてくれたそのひとに、
そういえば、前にあげた、バスソルトだけど、使った!?
気に入ったのとか、あった?
とおもいだしたかのように聞いた。
いくつか定番の香りになったものと、
改良の余地ありとなったもの、
サンプルを作ってあげていたのをおもいだす。
おとこのひとなんぞ、バスソルトなんてもらっても、
そのまま鞄にいれたまま、忘れ去られていたかもしれぬとおもったけれど、
意外やいがい、
すぐに全部使ったと返事がきて、
しつこく「すきなのあった?」
と聞いたら、
「全部好き」
と返る。
自分があれこれ想いながら作った香りの塩を、
風呂にいれて、
湯につかっているそのひとのことをおもったら、
爆発したみたいに嬉しさが全身をかけめぐって
嬉しい嬉しいととびはねる。
とても、長いじかんのなかで
とても、いろんなことを乗り越えてきて、
いつか胸が締め付けられるようなくるしさとともに
くりかえし、彼とデートしたはずなのに
いとおしさの間にしつこくぶらさがっていた、
なにかをもとめていた苦しさが消えて
なにも変わらないときめきがそこにあって、
色褪せない新鮮さのままでいられることが、とてもうれしい。
かさねるごとに、近くなる
きっとつぎのデートは、これまでにしたことがないようなたくさんの話が、
初めてできるはず。
そうだ、絵をもっていかなきゃ。
これだよ!あなたからもらったもの。って実物みせなきゃ。
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