ヒルサイドアヴェニュー

08/30/2018

彼は、すごく悲しかったみたいだった。

それがわかったのは、別れてずっとずっとあとになってからのことだった。

気丈で、明るかった。

いつも安定していて、わたしが常にボロボロでも、

彼だけはいつも、しっかりと立って、そこに笑っていて、

なんでもないように見えたから。

男の人は、みんなそうなのかな。

彼女や奥さんに、そういう悲しいとか寂しいことは言わずにみんな、

生きてるんだろうか?

 

もし一ミリでもわたしがそれを感じ取れていたとしたら、

わたしはまだその場所にいて、そしてもう少しは

しっかり立とうと

強くあれたのかもしれない。

 

わたしがその家を出て、中途半端なデートをしながら

しごとを転々として、ようやく独りで過ごすことに慣れたころ

 

彼はわたしに結婚しようかと確かにいった。

 

わたしの心はもう彼のもとには無くて、

わたしは彼のもとにはもう戻らなくて、

そして、彼から

どれくらい今悲しいかというメッセージが

とても陽気な文章とともに、届いていた。

 

 

その寂しさと痛みが

痛々しいほどに伝わってくる、明るいメール

 

 

男の人は、やさしくて、愛に満ちていて、

そして、バカで、愛おしい

 

 

わたしがもっと大人で彼らに依存しなかったとしたらきっと

彼らはもっと、幸せだったんだろうとそうおもうけど

 

わたしがどこまでも寄りかかってきたから

だからきっと愛されたのかもしれない。

 

 

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