ひとりごと

10/14/2018

夢の中で

走りまわって

彼を捜した

見つけて

ようやく

彼の腕の中で

心ゆくまで

抱かれた。

それは優しくて

甘くて

初めて

言葉を介さずに

感じる彼の 体温

電話越しに喋らずに

じっとうつむくわたしに

笑わなくてもいいし

喋らなくてもいいし

泣いてうつむくだけで

それで十分だからな

そう言って

黙ってわたしを感じてくれた彼のことが

大好きだったから

言葉のいらない距離で

彼を感じることが

こんな風に甘くて良かった

初めて彼に恋をしたのは

夏のある夜 夢の中

その翌日に

夢じゃない世界で

わたしは彼に 恋に落ちたから

きっと

眼を覚ました今日

もしかしたら

本当に彼がわたしのことを

抱きしめてくれるかもしれない。

柔らかくて、優しくて 限りなく甘い指の交わりと 肌の擦れる感触の間に

「いい?痛くするから、感じろよ。」

その前置きとともに、わたしの中に入った

目がさめる直前の

そのどしんと響く、ひとことが

すごく

彼らしくて、好きだなあと思いながら。

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