寒い朝に
沸かした湯を冷まして
ぬるいとあったかいの間くらいにした
ホットカルピスを作って
小さな恋人の朝ごはんのマットの上に、置く
いつものジュースやカルピスが
ほんのり暖かいことに気づいたときの
あの顔
きっとそれは彼のスペシャルな朝になって
保育園に行く時とか、夜寝る前とかに、
ああ、いつものカルピスが、今日はどうしてか、
温かかった。
そうやって繰り返し思い出すような
でも、わざわざ気づくことすらないくらい、
本人にすら、何が違っていたのかわからぬほどにささやかな、
さりげなさすぎる、台所であり続けたい。
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