戦う女の、顔がある。
何かに追われ、何かを追いかけ、そこには男がいる。
戦う女を見ると、いろいろなことを思う。
わたしはこんな顔をしていないだろうか?いつかきっと、こんな顔をしながらハイヒールを履いて、平日の新幹線のグリーン車に乗って、仕事のことばかり考えていたのだろうか?
と。
私が居る場所だけ、そっと守られているように、戦う女が戦わなくてもいい場所であるといいな。と思った。
戦いを放棄させるのも、多分わたしのしごとなのだ。
平日のグリーン車は今日も、戦う男たち、ときどき戦う女、わたしで静かに満ちている。
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