しぜん

ダサい空とかおしゃれな空

03/11/2019

ニューヨークは、とても綺麗な街とは言いづらいんだけど、クイーンズの雑多な交差点から見上げる空は、ときどきとても健やかに晴れ上がっていて、ちょうど今日の雨あがりの空が、それを思い起こさせた。

所帯染みた垢抜けない日本の住宅街をすっかり照らして要らないエネルギーを洗い流してくれるように、その空は世界中のどこにいても時々同じ顔を見せて、わたしがどこでも自由に行き先を決めていいのだということを、教えてくれる。

7番の地下鉄は、マンハッタンからクイーンズボロを抜けるときに地上に出る。初めてNYに住んだときに、まだ土地勘がなかったときに見つけたアパートは、生活感からはかけ離れたような場所にあるクイーンズボロの駅の近くだった。多分今はもっと栄えているんだろうなと想像するけど、わたしはダサいので、おしゃれで洗練されたNYらしいブルックリンよりも、ダサくて辛気臭いアジアらしいクイーンズが大好きだった。結局マンハッタンが住むには一番楽なんだけど、いつどこにいても、世界中を日々旅しているような場所、ニューヨークで色々な空を眺められたことは

わたしの一生の宝物。

クイーンズボロは、クイーンズなんだけどクイーンズじゃなくて、マンハッタンでもなくて、いつか仲良しだったイタリア人は好んでそこに住んでいたけど、殺伐としているのに風通しがよく、これから未来に向かっていますよ、という芽が出る前のわたしたちにとってきっと過ごすのにとてもふさわしい場所だったんだろうな。

 

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