そういえば、すきなことをしごとにする。
っていうのは、わたしのなかでは貧乏根性である。
とてもひらたく言えば、アイスが好きである。→アイスやで働けば、もしやアイスがただでたべられるんじゃないか?本が好きである→本屋で働けば、本が割り引き価格で買えるんじゃないか?
というシンプルな発想で仕事を選ぶってこと。
つまり金持ちだったら、べつにアイスやで働かなくてもアイスを買って食べればいいから好きなことなど仕事にしなくてもよい。
そんなこんなで、わたしのばあい、
写真好きで撮りたい→カメラマンやったら好きなだけ写真とれてお金もらえる
音楽がすき→ラジオ局ではたらく→音源とかライブとか無制限(放送局の人間はたいていライブにVIPパスがもらえる)
外国がすき→貿易の会社に入る→ヨーロッパに買い付けとかタダで出張に行った(はじめてビジネスクラスにのったのもそのとき)
マクロビオティック勉強してみたい→NYのマクロビオティックの店に入って料理して勝手に学んだ
人の話きくのすき→セラピストやってる
みたいな感じで、ぜんぶ貧乏根性から好きでやりたいことで、
わりとみんなお金を払って趣味でやることを、
全部お金をもらってやるという
貧乏根性。
写真好きでとりたきゃお金かけてカメラを買って撮れば良いし、CD大人買いすればよいし、
高いお金はらってコンサートに行きまくって、ビジネスクラスのチケットをかってヨーロッパの展示会にいって、マクロビオティックを学校に通って勉強すればよい。
昔、外国に住みたいから、留学をするというひとの気持ちがよくわからなくて、え?なんで?
外国に住みたいなら、別の方法とか探して住めばいいじゃん…
と謎だったんだけど、それは単に自分が貧乏根性だったからだと今ならわかる。
というわけで、すきなことをしごとにするというのは、貧乏根性とかいたけど、
おかねをかけてすきなことをするってのは、豊かな印です。
ちなみにモデルのひとに以前、なんでモデルをやってるのかきいたら、
「それをすることで自分が美しくなろうと努力するから。それが保てるから。」と言ってて、
貧乏根性だなあ。とそのままおもった。
つまり、モデルをやる。=綺麗が保てるということは、アイスやで働いたらアイスが食い放題である
と同じ発想なのである。
なぜなら、本来はべつにモデルとか仕事にしなくとも
「美しさを磨こう!」と日々努力するのを趣味にしたらそれでいいんだから。
ちなみにわたしは、自分の外見をより綺麗に美しくしよう!!!というモチベーションはかなり低く、
多分デフォルトで「じぶんは十分かわいい」とか思ってるからかわかんないけど、特別にモデル級に綺麗になろうとか人生で一度も思ったことがない。
普通にかわいくて清潔ならそれで十分と思ってるから。
それでは、貧乏根性も通用しないくらいに興味が無い世界に、
なにがあるのか?
と考えたときに、それはけっこういろいろ複数あるような気がした。
1個は、美の追究。自分の外見美とかはどうでもいい。もうちょっとbroadな意味(ひろいいみ)での、そうごうてきな「かたちあるものの美」。すごく貪欲に興味がある。
で、1個は、わたしは身体を動かすのが大嫌いで一歩たりとも動きたくない人間なので、え、よっこらしょ、と仕方なく動くためのエクササイズである。着替え、移動、顔の筋肉を仕方なく動かし笑顔をつくる。その他。(貧乏根性)
で、1個はさっきかいたけど、修行っぽいとこ。
これはすごくいいなと思っていて、なぜなら、わたしのしたい修行は多分、やってもお金はもらいづらいとおもう。滝で水に打たれても山で何時間も瞑想してもいいけど、お布施がたまにもらえるくらいの僧侶より、似たような体験ができて、人が「きれい、かわいい」と喜んでくれるなら、
同じ修行でも写真に撮られるほうがバリュー感が出る。(貧乏根性x3)
そんなかんじで、すきなことを仕事にする、という世界が
どんなふうかちょっと想像いただけたか?
これからすきなことを仕事にしたいひとは、自分の貧乏根性がどれくらいかたしかめてみるといい。
貧乏根性があれば、すきなことを仕事にするのは結構たやすいとおもう。
豊かな方はそのまま
興味ないことに週5日使って、そこで稼いだお金をすきなことに使って下さい。
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