外国での暮らし

リスのこと

06/28/2019

マンハッタンには、たくさん、リスがいた。

リスじゃなくて、Squirrelという名前のそれは、その辺の公園にいつもいたし、なんていうか、ほんとにすぐそばにいつもいた。

2月にアメリカ人の友達が日本に来たときに、日本にはカラスがすごくいるね。と言っていて、考えたこともなかったんだけど、たしかアメリカにはカラスっていうのはあんまりいないんだとおもう。ちょっと考えたけど、やっぱり日本にカラスがすごくいるかどうか、よくわからなかった。

Squirrelはかわいいし、カラスみたいにあんまり不吉な感じじゃなくて、かといってそんなディズニーの森にでてくるみたいなファンタジーめいた可愛い感じでもなかった。

じゃあ都会風のきどった動物かっていうと、やっぱり公園でそれがうろうろしてると、とても癒されるし、とにかくSquirrelがそこにいつもいる、というのはわたしがニューヨークに住んで6番目くらいに好きだったことのひとつだ。

Squirrelという名前は、日本語にはない音だし、多分初めてそれだけ聞いたらあんまり何のことかわからないけど、マンハッタンで誰かと一緒にいつも手を繋いで散歩をしている中で、それはカラスと同じくらいに日常的に、あってもなくても生活はできるけど、でもある、からみんながよく知っているし、よく使う単語。

カラスを指差して、カラスだ!とはあんまり言わないけど、Squirrelは、見つけたら四つ葉のクローバーくらいに心が優しくなれるから、だからその単語はいつもみんなのそばにあったんだと思う。

あたりまえにそこにあるものって、そのときは、すごくあたりまえすぎて、Squirrelについていちいちその存在がどれだけ素敵かなんて誰も話すことはないけれど、なくなるとわかることはたくさんある。

外国に住むことのひとつの意味は、目の前にあるすべてはいつもあるわけじゃなんだって知ることかもしれないな。

 

 

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