あなたに、必要とされたかった。
あなたが、必要だったから。
自分に必要がないと思うひとには、必要とされる必要がなかったから
だから、自分が必要とされるために必死にならなくてよくて
だから彼らはそばに、いてくれた。
いつも、いつも
そうだった。
自分に本当に必要だった
大切なひとたちを次々に失って、わたしは、ひとりになった。
あれから何年も経って
潤の側にいることを決めて
自分が必要とされないことへの不安や悲しみやすべてが溢れて
わたしは、丸裸になった。
愛するひとに、必要とされたかった。
側にいるために。
彼らが、必要だったから。
でももう、必要とされなくてもいい。
ただ、側にいればいい
彼らが、必要だから。
それでいいのかもしれない。
龍司を癒したくて
失敗したあの日
彼を失ったあの日から7年
わたしはもう、誰にも必要とされなくても良くなった。
愛するひとの、側にいればいい。
誰かを
救えなくてもいい
最愛の人を
救えなくとも
わたしには、愛することがある。