ひとりごと 子育て

9/21/23 ビニールスーツを脱いで、胎児になったこと

09/21/2023

ものすごい勢いで風に引っ張られるようにして、激しく脱げた分厚いビニールスーツ

色鮮やかで、不自然なかき氷の食色素みたいなカラフルで人目を引く、めちゃくちゃ素敵なデザインだった

ゴレンジャーみたいな

無敵で、正義感に溢れて、絶対の愛と勇気でみんなを助けるやつ

 

わたしはそこに、好きな男のひとたちの能力や良さを伸ばしたいという強い気持ちを持っていた

たおくんもそう りゅうじも 潤君も

大好きなひとたちが 伸び伸び輝けるように

本来持っている良さや素晴らしさが、彼らの中で燻らずにちゃんと、輝けるように

 

そこに固執したのは、いつ頃からだったんだろう。

 

りゅうじに出会ったときかな

たおくんが生まれたときなのかな

 

もっと、ずっと前のような気もする

 

わたしの恋愛や、パートナーシップは、それが全てだった。

いい女でいたい

彼らを上げたい

育てたい

ダメな男が、癒されて様変わりするのを、

みてみたい

 

愛するひとたちの、なくてはならない存在でいたい

一番でいたい

ずっと必要とされていたい

 

それが、必要だった。

 

 

でもそれはいつもうまくいかなかった。

わたしは、彼らのやる気を削いだ。

彼らの自信を奪った。

彼らが、まいといるとダメになると思ったか離れて

わたしはいつも

見捨てられた。

 

 

それでもわたしは、彼らを伸ばす女でありたかった。

なぜかこの女といると、うまくいくんだよね

なぜかこの女は絶対手放せないんだよね

自分の自信を充電する装置なんだよね

絶対必要だよね

 

そう、言われたかった。

 

 

わたしは失敗し続けた。

いつか、学べば、そういう女になれるのだと

潤にとって りゅうじにとって たおくんにとって

ママがいないと、俺ら生きていけないと

思ってもらえるかもしれないと

そう

思ってた。

 

 

 

手放すことをきめて、

わたしは死にかけた稚魚のような、まだ生まれる準備ができていない未熟児のような、栄養を全て抜き取られたホルマリン漬けのような、細長いひょろひょろの手足で真っ青で、血の通っていない、骨もない

そんな様子で横たわった。

 

分厚いビニールスーツで形どられてた理想の女の中身は、

役立たずだった。

 

 

苦しくて、悲しくて、惨めで、哀れだった。

目も当てられない様子に、わたしだけは寄り添わないととともって助けた。

一瞬でも強いちからをかけたら死んでしまいそうな様子のまい

何に乗せればいいのかもわからなかったから、子宮の中の液みたいに

とにかくゼリーみたいに安心できるようにとおもって

ゼラチンでゼリーを創った。水で、オールイズグッドの香をつけた。

 

そのうえにのせて、一番やわらかそうな布をさがして、シルクみたいなはんかち

かけて、薄いゼリーもつくって、それを載せた。

 

 

じっと横たわった姿は、目も当てられぬほどもろく弱かったけど、本当に稚魚や胎児のようだった。

まだ生命がちゃんと宿る前の、不思議なほどに微かに命の息吹を待っているような

そんな存在

 

ぴょこっと尾ひれが生えたり、手足に指ができたりするような感じで

ゆっくりと進化をしはじめようとしてるのがわかった。

 

宇宙からのエネルギ=パイプじゃなくて、わたしの、そのほかの、いい女になりたかったまいじゃない、今新たに確かに強さを帯びてきている自分から、エネルギーを送った。

 

 

まだこの先のことはわからない。

 

ただわたしは、タオ君の検査結果をみて、このままではいけないとそう思ったんだ。

このまま、彼らを伸ばしてあげられないと思い続けていては、

どこにも向かえないと。

 

 

 

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