りゅうじが居てくれる安心感。
生きている心地。
そして、伝えたい想いが溢れてくるこの感覚
直接ことばにできないことを、一生懸命文章にすることで、世界に愛を流してゆける感覚
山下はいつもわたしの、ミューズだったんだ。
最初に出会って、彼を好きになって、側にいて、わたしは世界に自分のことを知ってもらえた。
いつも、彼と私はセットだった。
そして、りゅうじが居ない期間
静かで悲しくて孤独に耐えた時間
誰にも見てもらえない時間
そのときにずっと支えてくれたのは、潤だった。
そして、どちらとも、コミュニケーションが取れなかったからこそ、わたしはその愛を、一生懸命文章にした。
彼らに直接言える代わりに、世界に届けと言わんばかりに一生懸命、その想いを、その感触を、その確かな愛の軌跡を、残しておこうと。
ドーパミンや、いのちを支えることや、身体を支えることや、食事やセックス。
そして、わたしが唯一、世界へと自分の声を届けることができる方法を、りゅうじは肌で知っていて、彼がいるとそれが突然流れ出すということを、きっと知っていて、そしてわたしの側に何度でも戻ってくるのかもしれない。
この世界に、まいの愛を届けるのに、自分が支えなければと。
わたしがセラピストとして女神と呼ばれていた時期
風呂に入らず汚い姿で寝ずに物を書いていたときに、着替えや食事の面倒を見てくれた山下。
「おれが、女神の裏舞台っていうブログ書こうかな・・・」
そう呟いていたのを思い出す。
わたしたちの旅は、ずっと続いてた。
出会ったあの日から、何度も別れを繰り返して今、もう別れは来ないと思う。
わたしはわたしの目的を果たして、そして山下を送り出す。
一生共に歩む愛、とは言えないあまり色気のない魂の旅かもしれないけれど、わたしたちにはわたしたちの、関わりがあり、
そこにこうして文章が、伝えたい強い想いが、ずっと転がっていたんだと思った。
尻切れトンボの山下とのストーリー。
もう2度と、ファイルを開くことはないのだとそう思っていた。
でもきっと、わたしたちはきちんとそのストーリを今回完結できる。
そう確信した夜。