お母さんやお父さんが空港まで送り
もう2度と戻らないきもちでフライトに乗る夢だった
行き先はオーストラリアかニュージーランドか
機内食のスペシャルミールを注文して
季節の真逆の場所用の服をドタバタと用意して
至極、安心して、もう2度と 苦しむことはないのだと
わかるような
そんな、夢だった
前は、海外に戻ることは本当に怖くて
あてもなく、ビザもなく、なんの保証もない生活
それならば、タオ君のいるこの日本で
地獄のような日々を送った方がいいと
そう思ってきたけど
7月に死ぬことを決めて
そのあとも一切の見通しがつかない日々を過ごしてそして
そんな地獄のような日々よりも
ただ言葉の通じる平穏な毎日を
一生、日本に戻れなくてもいいから
海外で過ごすこと
もう2度とタオ君に会えなくても
全然、構わないとそう感じる。
そんな、夢だった。
そのくらい、今の毎日は辛い。本当に辛いんだと思う。
まるで真っ暗な夢を毎日見続けているように、辛く苦しい。
でもわたしには世界がある。
わたしはこの引越しを終えたら、どこでも自由に行っていい。
NZで過ごしてもいいし、働いて、そしてVTでもよくて、そこには日々の見通しがあって、安心できる環境で、大切な人たちがいて、そういう帰る場所があることが
わたしの本当の安心で幸せだ。