死のうとおもう前に
タオ君の顔が浮かんで
生きられるとそう感じた
それが、嬉しかった。
ずっとがんばってくれてきたタオ君のこと
大事にできなくて、たくさんひどいこと言って
申し訳なかったってそうおもうのに
ママかわいい ママハグしたい ママ愛ばくはつ って言ってくれる。
「ママはどうしてそんなに可愛いの?」と言ってきたタオ君
「ママは愛だから」と言ったら、
「なっとく」って言ってた。
わたしは、わたしでいていい。
失敗したし、潤を助けようとして空回って、ひとりよがりになって、その全部を手放して、泣き叫んで絶望して後悔して、自分の過ちを悔やんだけど
それでいい。
そんな自分を許してく。
何度も何度もたおくんに、ママしっぱいしちゃったよ。
ママが潤君やたおくんにできなくさせてたのに、気づかなかった。
そうやって悲しむわたしに、タオ君はいつも笑って
ママ、大丈夫だよと教えてくれる。
潤君ぶぶーといって、わたしが四六時中潤君の心配をしていることを、止めてくれるタオ君。
わたしは、自分を責めなくて、いいんだ。
なんてあったかい感覚だろう。
車がきて、タオ君が病院にいって、潤が愛知まで一度くることになった日。
山梨に引っ越そうと思っていた日。それは泡のように消えたけど、
そしてまた明日、笑ってく。