なんて
優しいいちにち
あさおきると
保育園はもう始まっているじかん
しあわせな
恋する夢を見て
余韻にひたる
遅い朝
かえるみたいな3歳児が
突っ伏して
横でねいきをたてている
ときどき知らぬうちに、
朝起きると
わたしのベッドに紛れこんでいる、
かえる
わが家では、
目が覚めた時間に
いちにちが
はじまる
夢の延長のなかで
うとうとと
たいふうが居なくなったあとの
かぜのおとを聴いた
あめのおとと
かぜのおとで
朝を迎える日は
とても
いい日だ
このまえの台風のひに
保育園に行ったら
誰もいなくて
ぼうふうけいほうが出ていることを知らなかったわたし
今日はそんなことがないように
ベッドのなかで
ぼうふうけいほう
とグーグル先生に訊いた
雨続きで
洗濯機のなかは
数日分
こんもりしていて
ベランダにはゴミ袋
ベッドの中で
ごみしゅうしゅうしゃがやってくる音を聴いて
「早起きは三文の徳」
と
唱えた。
かえるに布団をとられぬように
後ろを向いて
ときどき
生存確認のために
瞑った場所に、生えている
睫毛の数を
数えた。
きのうののこりの
ブルーベリーのパンケーキを食べて
ほいくえんに行くと
先生は
心配していた。
遅刻のりゆうは、
寝坊なのかな?
くるまのトランクに入りっぱなしの昼寝布団を渡しわすれて
そとに出ると
世界は平和で
わたしは
自分が不幸な人間だと
ずっと誤解していたのだと
そうおもった。
長い間
探していた、
探していたことすら忘れていたひとと
ひょんな出会いを果たして
続いていくまいにち
いい
予感でいっぱいの日々に
また
ときどき泣きながら
ひかりを差そう。
今日はきっと
おひるねふとん、
いらないんじゃないかな
ぱちっと目を覚まして
にこにここっちを見ながら
「まま、なんでおきてるのお!?」
と言った
かえるだもの。
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