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しぜん

いいにおい しぜん

世の中は祝日らしい

世の中は祝日らしい。   世の中はどうも祝日らしくて 陽のひかりは眩しい。 ブルーブラックのインクが次第に淡く薄く染まるのを願う。 みにくい感情はあまりいらなくて 美しければ、それでいい。 鳥の声と電車の音が陽の光と交互に挟み合う。 順々にひとつづつ、クリスタルの層みたいに 重なって厚くなればいいんだろう。 空は5月で待ちきれない感情の塊が ぶつかり合って混ざり合って4月の残り風が横へざ […]…

04/29/2008
しぜん 外国での暮らし

Let It Snow

    なんで外国に行くのかなんて質問を     そんなもの答えはひとつしかないと思ったね だって雨の中で傘をささずに歩いてもいいからだよ それだけだよらくちんじゃないか     地下鉄の駅をひとつもふたつも飛ばしては歩く ポケットに手をつっこんだまま下向いて そりゃもうだらだら早足で道路の番号を順に数えながら そりゃもう適当にそのへんに […]…

01/18/2008
しぜん

虹の橋

旅立つ前はいつも同じ。 これからも、いつまでも。 私の帰ってくるその場所に、 あなたがいてくれますように。   そう旅立つ前はいつも同じ 時空と時空の狭間の点の上に ぽっかりとした穴の中に ゼロ地点の無に立ち返る   あなたの声がよく聞こえる 心一杯に響かせて   旅立つとき否応なくついて回る感傷も 期待と不安に胸をかき回されるのも 不思議なくらいに神聖な静けさも 未 […]…

01/08/2008
こたえ しぜん

突風

しんみりしている場合じゃない 感傷に浸ってる場合じゃない 秋の雨に濡らされてる場合じゃない 静かな季節入り口でドアを開けるのを躊躇して 風の便りを待ってばかりじゃ進めない 何かを恋しがって夢見てるだけじゃ手に入らない 風の神様ともっと仲良くしとくんだった ピヨっと携帯に電話して「まあまあ速いのヨロシク。」って 言えるくらいにしときゃよかった 雑巾の匂いの水もドブの間を歩くよな日々をすり抜けて 突風 […]…

09/22/2007
しぜん 経験

季節という区切り

一年に4回 区切りがあるとするならば この間の冬の中で冬の一部になったわたしは そのまま 春にさらわれて 夏にまでさらわれて そして思い出したかのようにまもなく秋の中へ   丁寧に生きることが 最も近道だと気付いた数ヶ月前から そんなことは一切見失ってただひたすら ずるずる1.5倍速に引きずられて 一年に4つもあるはずの区切りを 2つも見逃してしまって なんてことだろうと思う なんてこと […]…

08/21/2007
しぜん 外国での暮らし

ナツ

潔いほどの   ナツ   せんたくものが2時間で乾ききる 思わず3回せんたくきを廻す土曜日の朝 からだにまとわりつく熱の塊 ここまでくると激しく気持ちいいほどに 潔いナツ 窓を全開にして今日は 外の音にまけないくらい大きく音楽を聴いて   何ヶ月かまえから時計は止まったままで 動かない秒針にすら気づかぬまま盤を眺めていた もう7月も後半 ナツのど真ん中だったことを知る […]…

07/21/2007