Browsing Category

外国での暮らし

師走の手紙

  そして怒濤のごとく過ぎ去る日々を 無理矢理ぎゅうぎゅうに押し込んで 何とかギリギリ全てを片付けた私は 12月末の早朝 キーンと刺すような年末らしい寒さの中 恋人に見送られ 空港へと向かった   その朝アパートから出たとき 進行方向を向いていたわたしの顔の後ろ側に 日が昇る瞬間の 濃縮されたオレンジと藍色のグラデーションを 彼は指差して  私は振り向いて   &nb […]…

12/29/2011
外国での暮らし

チーム?

  なにかしら議論になった際 アメリカ人の恋人から まさかのひとこと 「・・・ボクのチームには、菩薩とか仏陀がいるんだから・・・」 ぼさつやブッダはそういう使い方で正しかったのだろうか 恋人よ ついでに最後、 「まいちゃんのチームにはオニとかがいるから大丈夫だよ」 や、だから、チームって? きょうも棚のうえで そんなふたりを静かに見守るちいさな仏様 徐々に 彼のジョークに慣れ親しんできた […]…

12/12/2011
外国での暮らし

では 後ほど

過渡期というのは べつにその時期というだけではなく もしかしたら一生続いて 過渡期だなあと死ぬ間際に思っていたらポックリ死んだりとか するかもしれないけどもだね ともかく 動いているにも関わらずその変化が一切見えぬ時期や 変化に気づく瞬間のすでに停滞している時期や つまりはコンスタントに流れというやつは スピードをあげたり落としたり し続けているものだから 「なぜ自分は外国に住んでいるのか?と聞か […]…

11/21/2011
外国での暮らし

すごいとおもうことについて

      好きなひとがいるということは もしかしたら すごいことなのかもしれないと そうおもう ただ 好きなひとがいる そんな シンプル極まりない どこにでもあふれているそのことは もしかしたら すごいことなのだろうと そうおもう あいするとか あいされるとか そういうことの中であっという間に 道に迷うわたしは あいするとか あいされるとか そういうことがどういうこ […]…

11/19/2011

雪の日のラブレター

”神無月の雪” やはり君をもっともっと幸せにしたいと思う。 そうしたら、この世界がさらに美しくなるだろう。 hope you’re enjoying the slushy-snow-day.   – – – – – – あなたのために、もっともっと幸せであろうと思います。 そうしたら、より美しくなった世界 […]…

10/30/2011
外国での暮らし

神無月の雪

  コントロールのきかなくなったブレーキを ひたすら修復するにあたる一ヶ月   神無月の締めの週末 ぐっと冷え込んだ   世があける前の大学を横切る道の静謐に もうこの頭をトンカチで粉々にしたほうがいいんじゃないかという位の 寝ぼけた失敗と割れた茶色のガラス       わたしはまだ目をこすりながら 心の底の もやもやの正体を探し当てずに […]…

10/29/2011