そして怒濤のごとく過ぎ去る日々を 無理矢理ぎゅうぎゅうに押し込んで 何とかギリギリ全てを片付けた私は 12月末の早朝 キーンと刺すような年末らしい寒さの中 恋人に見送られ 空港へと向かった その朝アパートから出たとき 進行方向を向いていたわたしの顔の後ろ側に 日が昇る瞬間の 濃縮されたオレンジと藍色のグラデーションを 彼は指差して 私は振り向いて &nb […]…
好きなひとがいるということは もしかしたら すごいことなのかもしれないと そうおもう ただ 好きなひとがいる そんな シンプル極まりない どこにでもあふれているそのことは もしかしたら すごいことなのだろうと そうおもう あいするとか あいされるとか そういうことの中であっという間に 道に迷うわたしは あいするとか あいされるとか そういうことがどういうこ […]…