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しぜん 外国での暮らし

Let It Snow

    なんで外国に行くのかなんて質問を     そんなもの答えはひとつしかないと思ったね だって雨の中で傘をささずに歩いてもいいからだよ それだけだよらくちんじゃないか     地下鉄の駅をひとつもふたつも飛ばしては歩く ポケットに手をつっこんだまま下向いて そりゃもうだらだら早足で道路の番号を順に数えながら そりゃもう適当にそのへんに […]…

01/18/2008
しぜん

虹の橋

旅立つ前はいつも同じ。 これからも、いつまでも。 私の帰ってくるその場所に、 あなたがいてくれますように。   そう旅立つ前はいつも同じ 時空と時空の狭間の点の上に ぽっかりとした穴の中に ゼロ地点の無に立ち返る   あなたの声がよく聞こえる 心一杯に響かせて   旅立つとき否応なくついて回る感傷も 期待と不安に胸をかき回されるのも 不思議なくらいに神聖な静けさも 未 […]…

01/08/2008
外国での暮らし

恋、空の港

港で行き交う人々をぼんやり眺めながら 帰る人々旅立つ人々と帰りそして旅立つ自分はどこへ たまに眼を閉じて思い浮かべるあなたの顔   毎日半日分いつでもせっせか追いかけていたのから 一気に飛び越えて、半日分あなたの先へ くるくる回り続ける地球の上で いつまでもそうしてかわりばんこで鬼ごっこ   すぐそこに声は届いて画面の向こうでいつも通り 笑ったり悲しんだりしてみせるあなたの頬に […]…

11/06/2007

一〇〇〇回のキスを

たまにはそう エッチな気分になるときもあって   たまにはそう エッチな気分になるときもあって そんなときはめをとじて 恋しいあなたの首から腰のあたりまで つうっと身体の輪郭をひとさしゆびで辿ってみたりして うつくしいあなたのその手が くうきを挟んだごとくやさしくやさしくわたしのせなかを包む   ひとのからだっていうのは こんなにも混じりけなしにピュアで こんなにも心地がよいも […]…

10/30/2007
こたえ しぜん

突風

しんみりしている場合じゃない 感傷に浸ってる場合じゃない 秋の雨に濡らされてる場合じゃない 静かな季節入り口でドアを開けるのを躊躇して 風の便りを待ってばかりじゃ進めない 何かを恋しがって夢見てるだけじゃ手に入らない 風の神様ともっと仲良くしとくんだった ピヨっと携帯に電話して「まあまあ速いのヨロシク。」って 言えるくらいにしときゃよかった 雑巾の匂いの水もドブの間を歩くよな日々をすり抜けて 突風 […]…

09/22/2007
外国での暮らし

長い帰り道

ここは中国で わたしは日本人で あなたはもうすぐイスラエルで   へたくそな中国語は聞き飽きた 無意味なフランス語は淡い差し色みたいに私たちを彩って 易しい英語を選ぶあなたの優しさで私は満たされて ひとつづつ増える私の大切な日本語を挟んで並び歩き 胸を押さえて祝い囁く今夜のヘブライ語 言葉というのは何て 尊くて美しくて私たちを繋ぐ橋で糸   手ぶらの帰り道 携帯も財布ももってな […]…

09/14/2007