最後の、ほんともうゴールの紐が見えてるくらい いちばん最後走り切るときが一番きついよ。 ものごと完結させるのが、 ずっと苦手だったわたし。 マラソンはいちばん苦手 トラック5周の1000メートル走を、 他の生徒が終えた頃 いつもまだ1周以上は残っているという 尋常じゃない足のおそさは わざとやっているように見えるくらい 冗談みたいだった。 今 […]…
これから始まる次のチャプターを目の前にして、 わたしのアメリカでの生活の皮切りとなった場所バーモントにて 最後の日々を、当時を辿るようにして過ごしている。 あのときスリングの中ですやすやと眠っていた生後6ヶ月のテルーラは、 もう小学校へ通う大きいお姉さんで、泥だらけで乱暴な兄と弟の間で 二人よりもずっともっと野性的に 今もかわらず掘りたてのにんじん片手に 文字通り裸足で野原を駆け回る あのときひと […]…