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経験

外国での暮らし 経験

一日の始まりFeb 28 ’12

毎日は そう 同じように繰り返されて行き   ”反復”の美しさを迎えている   たとえば 朝4時半に起きて 白湯を飲み 60分の瞑想のあと 香をたいて 30分間 身体を伸ばし   6時を迎えたところで 一日の食事の下ごしらえを始める為に台所に立つ   炊飯器にスイッチを入れて 弁当のおかずが大体揃い始めたころに 誰かが起きた 音がして バスルームのドアがパタ […]…

02/28/2012
外国での暮らし 経験

Decembers

    あのとき 切なくて冷たい12月の夜 外気と反比例するように 祝日に向かってぬくもりを増してゆく人々の間を抜けて そのイルミネーションの情緒の間をかきわけるようにして 雪の中 湯気の出ているアップルサイダーを飲んだ わたしは 幸せなふりをするのに痛々しいほど必死で ほんのすぐそこに転がる未来を 探していた 誰かの手を 握っていた わたしのニューヨークの情緒は その季節を繰 […]…

12/12/2011
外国での暮らし 経験

12月 ケールチップ

そしてわたしは、そのケールチップを一口食べたのち、 ようやく重い腰をあげて、ディハイドレーターを買うことを決める。 わたしは 気づいたら もうニューヨークが一番好きで 住み慣れたその街は 毎年同じ季節に同じ顔を見せる 12月は、いつでも特別 景色を彩る小さな電球の粒が やっと例年どおりの温度へたどり着いた 寒さとピタリ 釣り合って たくさんの記憶を揺さぶり起こす     わたし […]…

12/11/2011
経験

ひとり

先人が皆口を揃えて言うように ひとは、うそいつわりなく 独りだなあと 思う。 その文字通りの孤独を、文字で表すことは まったく不可能なレベルの、 「ひとり」という概念は ひとりぼっち と 可愛く彩っても 孤独 と かしこまっても 一人と 数を数えても どこまでも届かぬもっと深淵な ひとり に違いなく   コトバの難しさを痛烈に思い知らされる日々の中 他人とやりとりするのに コトバを使うし […]…

11/15/2011
外国での暮らし 経験

drizzling

世界は時に、too inspiring だ。 降りしきる雨の中の遅い目覚めと 窓越しに見える 冷たそうな空の下で凍える木々 まだ暗がりの早朝に聞こえた足音を 素知らぬ顔で通り過ぎる 哀しげな夢   ”世界は、偽りなく美しいと思いますか?” ”もちろん。君はそうは思わないの?”   誠実に、今日一日をまず余すこと無く享受する。   ーーーー 君はいずれにせよ歩き続けなけ […]…

10/28/2011
経験

交錯

透き通った まっすぐなこころに 立ち向かう 勇気をください 錯綜した 言葉にならぬ 葛藤を 乗り越える 勇気をください 高くそびえる 壁を ぶち壊す 勇気を 溢れるほどの 優しさを 洩れなく感じられる 勇気を ほんとうに欲しいものを この手にただ 受け取る それだけの 勇気を ください。…

10/18/2011