世界は時に、too inspiring だ。 降りしきる雨の中の遅い目覚めと 窓越しに見える 冷たそうな空の下で凍える木々 まだ暗がりの早朝に聞こえた足音を 素知らぬ顔で通り過ぎる 哀しげな夢 ”世界は、偽りなく美しいと思いますか?” ”もちろん。君はそうは思わないの?” 誠実に、今日一日をまず余すこと無く享受する。 ーーーー 君はいずれにせよ歩き続けなけ […]…
雨続きのニューヨーク、てるてる坊主は 土砂降りの日、一生懸命働いている。 土曜の午後に、眠りに落ちて、おかげでやってきた夜は目が冴え冴え 久しぶりに夜明けの瞬間に出くわした 薄暗いなかで 瑞々しい雨間の 寒くもない 暑くもない温度の下 一寸刻みに空は白んでゆき 幽かな鳥の鳴き声が添えられる その静けさは いつか遥か昔に見聞きしたことのあるような情景でもあり まだ一度も踏み入れたことのない憧憬そのも […]…
例えばこんな 今にも雨が降りそうな朝がやってきて 目を覚まして 重いからだを起こすとき 昨日 生きていた中で最も嬉しいような出来事があったとしても 昨日 生きていた中で最も悲しいような出来事があったとしても 今ここに降り落ちたその静かなひとりの朝は ニュートラル極まりなくて その分け隔てのない公平性は ある意味ショッキングでもあり 何事をも丸ごと流していくその茫々たる不思議な時間の推移は 大切なこ […]…