しぜん 経験 季節という区切り 一年に4回 区切りがあるとするならば この間の冬の中で冬の一部になったわたしは そのまま 春にさらわれて 夏にまでさらわれて そして思い出したかのようにまもなく秋の中へ 丁寧に生きることが 最も近道だと気付いた数ヶ月前から そんなことは一切見失ってただひたすら ずるずる1.5倍速に引きずられて 一年に4つもあるはずの区切りを 2つも見逃してしまって なんてことだろうと思う なんてこと […]… 08/21/2007
経験 ドライブ 陸の真ん中から ひたすらまっすぐな道を海のほうに向かう 晴れたその空に道案内してもらうように ずっとずっとまっすぐに 流れるコマをうしろにうしろに繰り返し見送って 大きな川を何本も渡って 橋の両側に並ぶ電灯に気をとられて 汗ばむくらいに天気がよければ 窓をあけて 進むネイビーの塊 ちいさな世界を 小気味いいスピードでひたすらぬけてゆく塊 目的地は海のほう 海なんてみえなくたって とに […]… 08/06/2007
経験 好きを 例えば スキを もっともっと強く 探して 好きを 自分の好きを もっともっともっと 淘汰させていけば それはもっとも美しい姿に なっていく そのために なんとなく なんとなく好きだなあから もっと わたしは これが好きであると そうやって はっきりいえるくらい 自分以外の全員が 「まあいいんじゃない」 って言うなかで じぶんひとりでも 「これでないとダメなんだ」と 「良くないよ」って […]… 07/26/2007
経験 24歳の鍵盤 機械が全てやっているようなこと 無機質で温かみもないようなこと その裏側をしってしまえば 全ては一からゼロから人の手によって作られている。 どんなに複雑に このさき百年後 どれほど科学が進歩しそしてもっともっと どんなに難しい仕組みになったとしても その根っこには どこかの高校生の娘がいるおとうさんが そのけだるい水曜日にめんどくさいなと思いながら 作業をしたその生きて […]… 07/19/2007
経験 22歳の鍵盤 わたしは仕事をしていないと もしかしたら死んでしまう わたしが22歳のとき 妹が「22歳の私」をテーマに作品にした ショート映像のタイトル。 今でも思い出しては見る ここでいう仕事というのは 週に5日はたらいて手取りでいくらもらってという そういう意味での仕事ではなく 自分が出すことのできる100パーセントを しっかりエネルギーに変えて還元することができなければ 死んでしまうというこ […]… 07/17/2007
いのち 外国での暮らし 経験 子猫 手のひらに乗るほどの子猫 小さくてまだ生まれて何日もたっていないだろう子猫 フアイハイルーと シーザンルーの おおきいおおきい交差点の脇に続く その歩道のど真ん中 わたしの手のひらと同じくらいの ちいさなちいさな子猫 びしょぬれに濡れて まるくうずくまって その小さな顔がみえない 高いヒールの くるぶしで結ぶ紐が解けてわたしは […]… 07/05/2007