季節というのが 確実に 確実に 移り変わって 水無月 一年前 靭公園を毎日通り抜けていた私は たぶん幸せだったのだ 西本町の薄暗い交差点の上の 歩道橋の上で わたしはたぶん しあわせだったのだ そのあと 実家にに帰った私は ほっとこころを落ち着かせて やっぱり久屋大通りの 裏っ側に気づいたら戻っていて ほんの少しの夏を迎えると同時に 八王子のあたりの森の中に逃げて そう繰り返し走って 日が落ちきる […]…
いつでも こころのなかに イメージはあって それは何色なのか どんな形をしているのか やわらかいか どの はなのかおりだったか わたしの皮膚から内側5ミリ 5ミリ分だけは 普通のこと 毎日生きていくために必要なことを 纏って 笑って話して頑張ったりして でも その5ミリを超えて内側に行くと もう そこは 別世界 オーロラみたいな揺れた色が いつでもゆらゆらと 変化し光ったり とまった […]…
