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外国での暮らし

外国での暮らし

神無月の再生

丸ごと 街ごと あっとも言わぬ間に 枯れゆく世界 わたしは 刻々と 色彩を失ってゆく その小宇宙の 細い割れ目に沿って 今日もかろうじて 息をしながら 歩いている 瞬く間に 締めくくろうとしている 神無月は わたしを 置き去りにしようと もくろんでいるのか 果たして 無事にその スピードに ついてゆき 今年を無事 結ぶことが出来るのか 早早に その年末に向かう透明な入り口にて わたしは孤高な緊迫感 […]…

10/24/2011
しぜん 外国での暮らし

そして季節は巡ってゆく

やっぱり、季節は巡ってゆく。 どうして、季節という輩は、年に4回、もれなく私の肩を叩き いつだって同じように通り過ぎてゆくのに、未だに飽きさせることなく 新しい気付きを次々と落としてゆくのだろうかと 思う   その 窓から見える色彩が 変わってゆくときに ああ、 時が、 経っている と 当たり前には違いないのだが、わたし必ず歩みを一度止めて、 そして かすかな風の流れを もう一度確認する […]…

10/17/2011
外国での暮らし

ある金曜日の夕方 初めて会ったその男子に  完全に♡を射抜かれ すべてをかっ攫われたわたしは 抜け殻のように宙に浮いたまま帰った   電話番号を聞かれたからには 電話番号を聞かれたからには 絶対に今夜眠るまでに携帯のメールが来る ”今日は楽しかったです またお茶でもいきましょう” ”今日は会えてよかったです またコーヒーでもぜひ”   そして私は 普段鳴らない携帯の前で正座し […]…

10/12/2011
外国での暮らし 経験

メランコリック

数ヶ月に一回、こういう気持ちになるときがある。 どうしても、家に帰りたくない、でも世界のどこにも行く場所がない、 甘酸っぱくて 寂しさとはまた違う 感傷の一種 胸の内側が 懐かしさとか 切なさとか 少しだけヒリヒリするような きもちで溢れかえるような そんな静かなよる ひとりでポッカリ抜け落ちた 宇宙のどこか 異次元で わたしは かたかた キーボードを 打って ブルックリンのアパートに 帰ろうか  […]…

10/07/2011
外国での暮らし 経験

Morning stillness ( rainy )

雨続きのニューヨーク、てるてる坊主は 土砂降りの日、一生懸命働いている。 土曜の午後に、眠りに落ちて、おかげでやってきた夜は目が冴え冴え 久しぶりに夜明けの瞬間に出くわした 薄暗いなかで 瑞々しい雨間の 寒くもない 暑くもない温度の下 一寸刻みに空は白んでゆき 幽かな鳥の鳴き声が添えられる その静けさは いつか遥か昔に見聞きしたことのあるような情景でもあり まだ一度も踏み入れたことのない憧憬そのも […]…

09/25/2011
外国での暮らし 経験

タイムマシン

ショーペンハウワーが生きていたらなあ。 ていうかわたしが200年くらい前に生まれてたらとかおもう 仏教精神そのものと言える思想とインド哲学の精髄を200年前にドイツで説いたって どんだけ熱いんだっつーの どんだけわかってんだっつーの もー胸がときめく 一日が48時間ほしい 24時間は ふつうに洗濯したり昼寝したりして過ごすんで 24時間はまるごと 考えることとか研究にどっぷり耽らせてください とい […]…

09/25/2011