朝地下鉄の駅から外へぴょこっと顔をだすと そこにはびゅんと肌に当たる北風と 高くどこまでも続いてゆく青空 汚いマンハッタンの街角を包込むそれは 奇跡みたいな 優しさで 陽が傾きぼんやり薄暗い中1日を満喫しおわったら 来た通りに地下鉄に乗り込みそして外へよっこら顔をだすと そこにはもう一足早い太陽は居なくなって代わりに ぐっと深い深い藍色が充満して もっと汚いブルックリン […]…
フランスの男は、ていうかフランス人は概して どうでもいいはなしを長々とする こっちが聞いてようがきいてなかろうがどうでもいいっぽくてめんどくさい。 そしてアメリカの男であるが このまえすれ違ったひと、顔はチャイニーズぽかったけど ビニール製の蝶ネクタイをしていて あまりの自然さにちょっと釘付けになった だって普通の格好に何の変哲もないシャツだったけど ビニール蝶ネクタイだったもの ううむ、どうでも […]…
なんで外国に行くのかなんて質問を そんなもの答えはひとつしかないと思ったね だって雨の中で傘をささずに歩いてもいいからだよ それだけだよらくちんじゃないか 地下鉄の駅をひとつもふたつも飛ばしては歩く ポケットに手をつっこんだまま下向いて そりゃもうだらだら早足で道路の番号を順に数えながら そりゃもう適当にそのへんに […]…