Browsing Category

外国での暮らし

しぜん 外国での暮らし

(出産記録コピペ済)FIRE

電気とかガスとかが日常の現代に生まれ落ちて31年。 まもなく、小さな次世代が同じく生まれ落ちようとしている。 そんな瞬間に、わたしは「火」と共に生きるという体験をしている。 朝5時に起きて、ぐっと冷え込んだ秋冬の5月、ニュージーランド。 まずは、「火」を起こすことから、全てがはじまる。 湯を沸かすも、身体をあたためるも、おおむかし、ひとは、「火」でおこなっていた。 そんなあたりまえのことを、実際に […]…

05/27/2014
外国での暮らし 経験

最後の”ごちそうさま”

”ごちそうさま。” という自分のノドから発せられた音が、 部屋全体に響いた。 この部屋で、この台所で火をかけて何かをこしらえ、 そして食べる、最後の食事。   空は暗く、一日中清々しい夏日の後の、 静か、でもないいつもの夕暮れ。     ひとが、生まれかわるその前というのは、 ほんとうに死んだような感じがするのだなあと その皿を前に 一切食欲がわかないまま ただ口にそ […]…

08/26/2013
外国での暮らし 経験

結びのとき

最後の、ほんともうゴールの紐が見えてるくらい いちばん最後走り切るときが一番きついよ。 ものごと完結させるのが、 ずっと苦手だったわたし。   マラソンはいちばん苦手 トラック5周の1000メートル走を、 他の生徒が終えた頃 いつもまだ1周以上は残っているという 尋常じゃない足のおそさは わざとやっているように見えるくらい 冗談みたいだった。       今 […]…

08/24/2013
外国での暮らし 経験

旅の終わりの終わり

バーモントの賑やかさから、ニューヨークへの静けさへと戻る。 視界にはいる風景の90パーセントがグリーンだったのが、 人やビルや看板に埋め尽くされるシティの風景が徐々に増えてきたあたりで 車酔いも手伝ってウッと吐き気がするおもいがした。   こんな場所で、当たり前のように毎日暮らしていたんだと思うと、 この身体の器官のあちこちを文字通り麻痺させながら ひとは様々な環境に順応してゆくのだろう […]…

08/23/2013
外国での暮らし 経験

Attachment 節目・最後の家族

これから始まる次のチャプターを目の前にして、 わたしのアメリカでの生活の皮切りとなった場所バーモントにて 最後の日々を、当時を辿るようにして過ごしている。 あのときスリングの中ですやすやと眠っていた生後6ヶ月のテルーラは、 もう小学校へ通う大きいお姉さんで、泥だらけで乱暴な兄と弟の間で 二人よりもずっともっと野性的に 今もかわらず掘りたてのにんじん片手に 文字通り裸足で野原を駆け回る あのときひと […]…

08/14/2013
外国での暮らし 経験

憧れの人

「麻衣の、気持ちに、今は答えることができないから。」と まっすぐ伝えてくれた彼の誠実さに 最初から最後まで、そしてこれからも、ずっとわたしは、 憧れつづけるのだろうとおもう。   彼の、真摯な研究に対する態度も 日本での彼の慣れ親しんだ暮らしも 栗色に光る その柔らかい髪も 毎日の新しい経験も その 急須を持つ 繊細な指使いも 「終電」の発音も   練習の成果が効いた「今日げつ […]…

06/27/2013